旭光通商株式会社 取締役
山西 幸男
光学技術製品の国際貿易におけるリーディングエキスパートとして、多くの日本企業の海外市場への進出をサポートしてきました。光安全性リスク評価の分野においても深い知識を有し、製品の国際基準適合性を確保するためのコンサルティングサービスを提供しています。
この記事の監修
旭光通商株式会社 取締役
山西 幸男
光学技術製品の国際貿易におけるリーディングエキスパートとして、多くの日本企業の海外市場への進出をサポートしてきました。光安全性リスク評価の分野においても深い知識を有し、製品の国際基準適合性を確保するためのコンサルティングサービスを提供しています。
目次
2026年度は規格改定が複数進行し、JQAでは受講料改定も発表されている。計測担当者・ISO事務局にとって、セミナー計画と校正スケジュールを年度初頭に組み立てることが例年以上に重要な年度といえる。計測機器の校正リードタイムや認定セミナーの定員は前もって押さえなければ年度内に対応できないケースもある。
本記事では、計測・校正・規格習得の年間計画を四半期単位で整理し、ILAC-MRA認定校正の輸出メリットや最短7日間のリードタイム活用法も合わせて解説する。
JQA(日本品質保証機構)は2026年3月3日に、一部セミナーの受講料改定を発表した。改定の詳細はJQA 公式サイトで確認できる。人気セミナーは定員が早期に埋まる傾向があるため、受講計画を年度初頭に確定させることが重要である。
以下のカテゴリは例年、申込み開始後に早期に定員が埋まる傾向がある。
2026年度はJIS規格の改正・廃止が複数進行している(詳細は【2026年最新】JIS改定速報:光安全性規格の変更点と実務対応を参照)。規格改定の年は、改定内容を扱うセミナーへの需要が高まり定員が早期に埋まる傾向がある。学習計画は改定スケジュールに合わせて前倒しで組むことを推奨する。
JQAは計測・ISOマネジメント規格・電磁両立性(EMC)・サービスロボット規格など幅広いセミナーを提供している。2026年度の主な注目カテゴリは以下の通りである。具体的な日程・受講料はJQA 公式サイトで確認いただきたい。
| カテゴリ | 想定受講者 | 確認すべき点 |
|---|---|---|
| 計測・不確かさ評価 | 計測担当者・品証 | 2026年度新設コースの有無 |
| ISO/IEC 17025 | 試験所・校正機関 | 内部監査員コース日程 |
| ISO マネジメント規格 | ISO 事務局 | 2026年改定対応の追加講座 |
| EMC・安全試験 | 製品設計・品証 | 規格改正対応セミナー |
照明学会は2026年度、照明専門講座(第42期)を実施する。詳細は照明学会 照明専門講座のページで確認できる。
照明専門講座の特徴:
| 形式 | メリット | 向いているケース |
|---|---|---|
| オンライン | 出張費不要、繰り返し視聴可 | 遠方・スケジュール調整が難しい場合 |
| オンサイト | 講師との直接対話、実習あり | 実機操作・実習が必要な計測セミナー |
| ハイブリッド | 柔軟な受講方法 | 初回はオンサイト、復習はオンライン |
計測セミナーでは実機を使った操作や不確かさ評価の演習がある場合、オンサイト受講のほうが習得効率が高い。座学中心のISO規格概論やマネジメントシステム講座であれば、オンラインでも十分に学習できる。
ILAC(International Laboratory Accreditation Cooperation)は国際試験所認定協力機構であり、各国の認定機関が相互承認取決め(MRA: Mutual Recognition Arrangement)を締結している。日本ではNITE(製品評価技術基盤機構)の国際認定センター(IAJapan)がILAC-MRAに加盟している。
この仕組みにより、ILAC-MRA加盟国の認定機関が認めた校正機関の校正証明書は、他の加盟国でも原則として受け入れられる。
JCSS(Japan Calibration Service System)認定を受けた校正機関が発行する「ILAC-MRA付きJCSS認定シンボル」入りの校正証明書には、以下のメリットがある。
| メリット | 内容 |
|---|---|
| 再校正不要 | ILAC-MRA加盟国で校正証明書がそのまま受け入れられる |
| 国際トレーサビリティ | 国家計量標準へのトレーサビリティが担保される |
| 技術能力の証明 | 校正機関の技術能力が認定機関により確認済みであることを示す |
| 書類簡素化 | 輸出通関・型式承認での追加試験・書類要求が軽減される |
参考:ILAC相互承認取決め – NITE
ILAC-MRA対応校正証明書があれば、米国・欧州・アジアのILAC加盟国向け輸出時に、現地での再校正が原則不要となる。これにより以下の効果が期待できる。
ただし、輸出先の個別規制や購買契約条件によっては追加の確認を求められる場合がある。事前に輸出先のインポーターや認定機関への確認を推奨する。ILAC-MRA加盟国の最新リストはNITEホームページで確認できる。
計測機器の校正に時間がかかると、校正中のダウンタイム(機器が使えない期間)が生産・試験スケジュールに影響する。旭光通商では光関連計測機器の校正を最短7営業日で対応しており、ダウンタイムを最小化した計画的な機器管理が可能である。
校正スケジュールは、案件の繁閑や設備停止期間を活用して組むことで、業務への影響を最小化できる。
| タイミング | 推奨アクション |
|---|---|
| 4月(年度初) | 年間校正対象機器のリスト確定、校正機関への年間予約打診 |
| 4〜5月 | 繁忙期前の余裕を持った校正依頼 |
| 8月(夏季休暇前後) | ライン停止タイミングに合わせた機器校正 |
| 10〜11月 | 年末繁忙期前の校正完了 |
| 1〜2月 | 翌年度の校正計画策定、予算申請 |
日常的な管理として以下の運用を推奨する。
Q1. JQAのセミナー受講料はいつから改定されますか?
2026年3月3日に受講料改定が発表された。改定の適用時期・金額の詳細はJQA 公式サイトで確認できる。年度替わりのタイミングで情報が更新されることが多いため、申込み前に最新情報を確認することを推奨する。
Q2. ILAC-MRA認定校正証明書はすべての輸出先国で有効ですか?
ILAC-MRAに加盟している国・地域の認定機関が認定した試験所・校正機関が発行した証明書は、相互承認に基づき受け入れられる。ただし輸出先の個別規制・購買契約条件によって異なる場合があるため、輸出先のインポーター・認定機関への確認を推奨する。加盟国リストはNITEの国際認定センターページで確認できる。
Q3. 照明専門講座(照明学会)は光安全性の実務に役立ちますか?
照明専門講座は照明設計の体系的な知識を習得できる内容で、光安全性(JIS C 7550 / IEC 62471)のトピックも含まれる。照明器具の選定・施設設計・LED移行対応を担当する方に有用である。第42期のカリキュラム詳細は照明学会 照明専門講座のページで確認できる。
ILAC-MRA対応・ISO/IEC 17025認定の校正サービス、最短7営業日のリードタイム、光計測機器の校正については旭光通商の専門スタッフにご相談いただきたい。年間校正計画の立案段階からサポートが可能である。
ISO/IEC 17025 認定校正サービスの詳細はこちら
校正・測定のお問い合わせ
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| ILAC-MRA | 国際試験所認定協力機構(ILAC)の相互承認取決め。加盟国間で校正証明書が受け入れられる |
| JCSS | Japan Calibration Service System。計量法に基づく日本の校正サービス認定制度 |
| IAJapan | NITEの国際認定センター。ILAC-MRAに加盟する日本の認定機関 |
| ISO/IEC 17025 | 試験所・校正機関の技術能力と管理能力を規定する国際規格 |
| 計量トレーサビリティ | 測定結果を国家・国際計量標準に連続的な比較によって結びつけることができる性質 |
| 不確かさ | 測定結果に付随する合理的な疑いの範囲を定量的に表したもの |
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