旭光通商株式会社 取締役
山西 幸男
光学技術製品の国際貿易におけるリーディングエキスパートとして、多くの日本企業の海外市場への進出をサポートしてきました。光安全性リスク評価の分野においても深い知識を有し、製品の国際基準適合性を確保するためのコンサルティングサービスを提供しています。
電気製品を日本国内で安全に販売するための必須認証であるPSEマーク取得は、仕様書の詳細化から試験機関への依頼、登録手続き、取得後の運用まで、多岐にわたるステップを正確に踏む必要があります。本記事では、製品スペック作成や安全設計レビューのポイント、試験項目ごとの具体的基準、オンライン申請の手順、マーク表示ルール、さらにはモデルチェンジ時の再認証・内部監査まで、実務担当者が迷わず進められるよう詳細に解説します。各工程での注意点や効率化のコツを押さえ、安全品質とコスト効率を両立させた認証フローを構築しましょう。
この記事の監修
旭光通商株式会社 取締役
山西 幸男
光学技術製品の国際貿易におけるリーディングエキスパートとして、多くの日本企業の海外市場への進出をサポートしてきました。光安全性リスク評価の分野においても深い知識を有し、製品の国際基準適合性を確保するためのコンサルティングサービスを提供しています。
PSEマークは日本国内で電気用品を流通させる上での「安全パスポート」です。製造・輸入・販売事業者は電気用品安全法に従い、登録電気用品名録への登録と適切なマーク表示を行わなければなりません。このガイドでは、準備段階からアフターケアまで、各プロセスでの注意点や効率化のコツを網羅的に解説します。
試験名 | 目的 | 基準値 |
---|---|---|
耐電圧試験 | 絶縁耐力の確認 | AC1.5倍電圧を1分間保持 |
絶縁抵抗試験 | 漏れ電流防止 | >100MΩ |
耐熱試験 | 発火・変形防止 | 定格温度+20℃で1時間 |
耐久試験 | 長期使用の安全性 | 通電1000時間後評価 |
Point: 万一不合格の場合は、試験機関のコメントを基に設計変更/部品選定を行い、再試験のスケジュールを確保しましょう。
Tip: 新モデル開発時には、改良箇所リストを用意し、変更の有無を試験機関と事前に協議しておくと二度手間を防げます。
PSEマーク取得は単なる「通過点」ではなく、安全品質を社内外に示す強力な武器です。本ガイドでご紹介した詳細チェックリストとコツを活用し、輸入から販売、アフターフォローまでを一気通貫で整備してください。特にモデルチェンジ時の運用ルールや内部監査体制を早めに整備すれば、長期的なコスト削減とブランド信頼向上が見込めます。
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