旭光通商株式会社 取締役
山西 幸男
光学技術製品の国際貿易におけるリーディングエキスパートとして、多くの日本企業の海外市場への進出をサポートしてきました。光安全性リスク評価の分野においても深い知識を有し、製品の国際基準適合性を確保するためのコンサルティングサービスを提供しています。
夜間の屋外照明が周辺環境へ与える影響を、勘ではなく数値で管理する——それが光公害対策の第一歩です。本稿では、CIE 150:2017や国内運用に沿って、実務で押さえるべき指標(Ev/I/L/ULR)と測定手順を、機器選定まで含めて整理しました。現場では「どこを・いつ・何回」測るか、新製品開発では「配光と上方光束」をどう抑えるかを、図表とボタン型リンクで直感的に確認できます。
この記事の監修
旭光通商株式会社 取締役
山西 幸男
光学技術製品の国際貿易におけるリーディングエキスパートとして、多くの日本企業の海外市場への進出をサポートしてきました。光安全性リスク評価の分野においても深い知識を有し、製品の国際基準適合性を確保するためのコンサルティングサービスを提供しています。
※例示。自治体や施設ルールにより減灯時刻は異なります。
現場の基本は高精度照度計。距離r²を用いた遠距離法でIの参考値も得られます(I ≒ E × r²)。
他にB360 / Pocket Lux2等も選択可。
器具の高角度配光と上向き成分を厳密に取得し、最大光度IとULRを確証します。
設計段階:メーカーIES/LDTの活用でも可。竣工検証:サンプル器具で再測。
| 指標 | 目安(減灯後中心) | 判断ヒント |
|---|---|---|
| Ev | E1: ≲0.1 lx / E4: ≲5 lx | 窓面1.5 mで前/後を比較。苦情窓で重点評価。 |
| L(看板) | E2: ≲400 cd/m² / E4: ≲1000 cd/m² | 面平均とピーク両方。2D撮像でムラも確認。 |
| ULR | E1: 0% / E2: ≲2.5% / E4: ≲15% | 仰角0°・遮光フード・狭配光で抑制。 |
※自治体・施設基準の正式値を優先してください。
※本稿の数値例は国際ガイド(CIE 150:2017/ILP GN01)と国内運用の代表的な目安に基づく一般的な参考値です。案件の運用値に合わせて最終判断してください。
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